日本人には馴染みのない”チップ”、カナダに行く前に知っておいた方がいいコト。

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日本人には馴染みのないチップ制度。

サービスに対する対価として、従業員に別途支払うシステムです。

正直どんなサービスを受けても、適当にチップとして払ってしまっている自分がいます。

カナダはチップの国だから…支払うのが義務なんだろうと。

そんな風に生活しています。

 

僕は根っからの日本人なので、チップを支払う事自体に抵抗がありました。

「サービスも日本と比べて劣るのに…」

何故、別途総額の約2割ほどチップをあげないといけないんだ。

カナダに来たばかりの時は本当にそう思ってました。

その後…

それだと駄目だと思い、チップについて調べました。そして段々とチップのある生活に慣れてきて、「チップ」の意味が少し理解できるようになりました。

カナダではチップが必要

カナダはアメリカと同様にチップが必要な国です。

 

一番メジャーなのは、レストランでの食事です。

ウェイター/ウェイトレスから受けたサービスに対して支払います。

それ以外にもホテルでのベルボーイ、ベッドメーキングやタクシーの運転手などに対してチップが必要になります。

チップ制度はカナダに深く浸透していて、様々な所で必要になっています。

カナダのサービス業界で働く人はチップにより、生活レベルが左右されています。

それは何故か?

例えばレストランのウェイター/ウェイトレスは最低賃金で働く事が多いため、生活するのに必要な最低限の給料しか支給されておらず、給料とは別に貰えるチップの量で生活水準が決まるからです。

バンクーバーの最低賃金は$10.85(2017年8月現在)ですが、仮に1日6時間働いたとして日給$65.1です。週5日入って1ヶ月働いたとしても、合計で$1302です。バンクーバーの平均家賃(シェアハウスで、1部屋)が$800として、生活費を合わせると本当にギリギリになります。

*家賃については推定。バンクーバーの賃貸物価は物凄く高いです。マンションの1室をかりようと思うと軽く$1500は超えます。

チップを支払う必要があるモノ・ないモノ

必ずしもチップが必要と言う訳ではありません。

スマートにチップを支払えるよう簡単にリスト化したいと思います。

忘れてはいけない事はチップは「受けたサービスに対する対価」だという事です。

チップ必要

  • レストランでの食事
  • ツアーガイドのドライバー
  • SPA(マッサージ)
  • タクシー
  • ホテル
  • 美容師

マッサージを受けた場合や美容師に髪を切って貰った場合などにも、チップが必要になってくるんですね。この場合は総額の約10%が適切とされています。

ホテル宿泊の際には、荷物を持ってくれるポーターにはカバン一つにつき$1~2程度で、ルームキーパーには1日$2~3程度が適切。

タクシーに乗る際にもチップが必要になるので、予め料金がいくらになるのか計算しておくと良いと思います。

チップ不要

  • Take Out(持ち帰り)する場合(レストラン内で食事しない)
  • 店頭での買い物(レジにチップジャーが置いてあるが多い)

レストランに行く場合には必ずしもチップが必要だという訳ではありません。レストラン内で食事をする場合や、デリバリー注文をした場合にはサービスを受ける事になるのでチップが必要になりますが、ピックアップする場合であればチップを支払う必要はありません。

またアイスクリームや普通のリテイルショップでもチップを支払う必要はありません。それらの多くにはレジにチップジャーを置いてますが、チップは不要です。騙されないでください。

適切なチップの額

支払い総額の15~20%が適切と言われています。

*支払い総額=TAX(消費税)が加算される前の金額。

(正確にはカナダ政府が徴収するSales TaxであるGSTは含める。カナダ各州が別途徴収するSales TaxであるPSTを減額する。バンクーバーの場合は現在GSTが5%でPSTが7%。)

計算がややこしくなるので、ここでは消費税を含まない合計金額の15%が基本とします。

レシートに表記されてる内容を確かめて、チップの支払いすぎに注意しましょう。

総額と言って…

レシートに書かれているTTL PRICE(合計金額)には消費税が含まれている場合がほとんどで、ヒドい場合には既にチップを盛り込んでいる場合もあります。

カナダにおける消費税はGST/PST/HSTなどと表記されています。

詳しくはコチラ↓

https://fattyletter.com/gst-pst

普通のサービスなら15%が基本で、15%を基準にサービスの質で支払うチップの金額を決めるといいと思います。

サービスが悪かった場合

当然チップの支払いを拒否できます。

もしサービスが本当に酷い場合には…チップを支払わずに1セントだけチップとしてあげると、サービスに対する不満や嫌悪を伝える事ができるそうです。

支払うチップの計算方法

「チップは$10支払う!」

そんな風に金額指定で決める事ができればいいのですが、支払いがクレジットカードが一般的なカナダではそうもいきません。現金で支払う場合は、テーブルに支払いたいチップを置く事ができるので簡単ですが…クレジットカードの場合は支払いの性質上、予め計算する必要があります。

*場所によってはチップの額をあらかじめ3段階に指定している場所もあるので、その場合は支払いたいチップの割合に近いモノを選択します。

チップの計算方法について書きます。少なすぎず、払いすぎず…自分の支払いたい額をきちっと計算して、間違いを減らしましょう。

チップの計算に必要なのは以下の情報

  1. あなたがどこにいるか(カナダの州)
  2. 消費税が加算される前の合計金額
  3. 支払いたいチップの割合
  4. クーポンの有無

先ほどちらっとカナダの税金について書きましたが、カナダの税金システムは複雑でわかりにくい。カナダの州毎にSales Taxが違うため、これらを含んだ合計金額でチップを支払うと、合計金額が同じでも州毎に支払うチップの額が変わってきます。

よってチップを計算する場合は消費税を引いた合計金額を知る必要があります。

またクーポンを利用して食事をした場合には、クーポン適用前の金額に消費税が加算され、チップもクーポン適用前の金額に対して支払う必要があります。

実際Grouponを使ってコース料理を食べに行った際には、グルーポンで支払い済みにも関わらず、消費税とチップだけ請求されました。

うーん…面倒くさいですね。

実際の計算式

消費税加算前の合計金額 × チップの割合(15%)+ 消費税

=支払う合計金額

チップの計算が面倒な人には

計算が面倒という人はcalculconversionというサイトを使うと簡単です。サイトは英語ですが、レシートに書いてある内容を打ち込めば勝手に計算してくれます。

消費税すら考えたくない人には

これが最強です。

creditfinanceplusというサイトの一番下にある表に必要事項を入力すると…

Equivalent tip percentageが表示されるので、ここに表記されるチップの割合を会計マシーンに入力すると…実質支払うチップの割合が15%になります。

このサイトを活用すればチップの払いすぎを防ぐ事ができるので、計算が面倒な人にはml

まとめ

日本人にはちょっと馴染みにくいチップのシステムですが、カナダで生活する上では切り離せない事なので記事にしました。

チップを貰う側であれば、これほど良いシステムは他に無いので「やる気」につながりますが…支払う側にとっては結構な出費になります。

レストランでの食事自体安くないこの国で、食事に行く事自体が贅沢なのかもしれません。一回の食事でチップを含めると$50は覚悟する必要があります。

チップがあるせいで外食を控える人も多いのでは…

ちょっとマイナスな事を書きましたが…

観光でカナダに来る場合には、せっかくの観光なので好きな事をして楽しめばいいと思います。その際にはスマートなチップのあげ方ができたら格好いいですよ。

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