この記事はバンクーバーに在住しており、車を所有してる人に向けて書いてます。
バンクーバーで今後車を購入しようと考えている人にも役に立つかもしれません。
結論から書くと…
僕の例では、
保険金が約半額になりました。
ICBCの自動車保険は複雑で、日本のようにネットで詳細な見積りが出来ないのが現状なので、ICBC Auto Insuranceで見積りして貰う以外、実際の保険金額がいくらになるのか知る方法がありません。
色々と情報が入り混じって悩んでる人もいると思いますが、どうせ来年の更新時期になれば適用されるので、時間の問題です。
逆に保険料が安くなれば、現在の保険をキャンセルして節約出来ます。
僕自身、
保険改正については事前に知っており、ICBCの新ルールでは「よりドライバーの運転経歴」にフォーカスをした保険金額が適用されるというコトで、今より保険金が安くなると考えていました。
しかし、
一概にそうではなく、周りの友達やニュースでは、運転経歴が長く、事故もしたコトない人が今払ってる保険料より「値上がり」したという話も聞いていたので、様子見をしてました。
詳細については少しづつ、本題に入れていこうと思います。
バンクーバーの自動車保険
バンクーバーのあるBC州で車を所有する場合、ICBCの自動車保険に加入する義務があります。
保険料金についてはかなり複雑ですが、簡単に振り分けると以下のようになります。
- Basic(ベーシック)という基本料金
- Third party liability(第三者責任)の設定
- Collision(衝突事故補償)の設定
- Comprehensive(衝突事故以外での補償)の設定
- Deductible(控除金額)の設定
Basicの基本料金だけで約$2000(18万円)すると思います。これに上記の保険内容をどのくらいにするか設定して最終的な保険金額が決まります。
運転する車の種類や、運転者の運転経歴に基づいて「Discount(割引)」が設定されています。
Basicの内容
ICBCのパンフレットによると
Generally, Basic insurance protects you when you’re
involved in a motor vehicle crash. Basic insurance includes five main types of coverage:• Third Party Liability coverage
• Accident Benefits
• Underinsured Motorist Protection
• Hit-and-Run and Uninsured Motorist coverage
• Inverse Liability coverage引用元:ICBC
詳細は「ICBC Basic Insurance」を確認して下さい。
Basic Insuranceだけだと不安な理由は、
「Third Party Liability coverageは$200,000(約2千万)」です。これだと間違いなく自己負担額が発生します。
The costs for her lost income and future care came to well over a million dollars.
引用元:ICBC
要するに、最低でも1億円まではカバーできるように保険を設定しとけと忠告してるように感じます。
ちなみに最高で5億までUpgradeすることが出来ます。その分、保険金は上がります。
保険の用語解説
保険加入時に知っておいた方が良い用語です。この記事つくるまで正直僕自身「曖昧」でした。
バンクーバーでの用語になるので、日本などと混合しないように注意してください。また気になった場合はICBCのWEBページで詳細を確認して下さい。
実際の保険金額の例
ICBCの新旧プランで実際にどれくらい保険金が変化したか僕自身の記録のためと、実際の例としての周知のために記していきます。
車の運転経歴は日本など含めて10年以上で、無事故。(スピード違反はあります)カナダだけだと2年です。
車の種類は「2006年製のセダン(普通車)で、走行距離は15万キロ越え。」
日本じゃあり得ないような車に乗ってます。バンクーバーではいたって普通です。
保険内容は
- Basic Auto PlanThird party liabilityが$3000000(3億まで)
- Collision加入(Deductibleとして$500)
- Comprehensive加入 (Deductibleとして$300)
上記の保険内容については変更無しです。
比べてわかるように、適用された割引率によって保険金額に大きな差が表れています。
なぜ割引率が違ったのか??
勘の良い人は疑問に思ったかもしれません。なぜ割引率がこんなに違うのか。
結論だけ言うと、
つまり日本での運転経歴が「有効」と認められなかったため。日本での運転経歴を証明するには、「日本の保険会社から有効な無事故証明」を取得する必要がありました。
日本では、両親の自動車保険に加えて貰っていたため、僕自身の名義の保険証明が発行できなかったのです。
新ルールに以降された背景の推測
日本でもカナダでも免許取り立ては保険料が高くなるので、家族の保険に加えて貰って保険料金を低く抑えるのは一般的ですよね。
バンクーバーでは近年、若者の車両事故、運転マナーが問題視されてます。免許取り立ての彼らは親の安い保険の下、高級車を運転して事故を起こします。そして、事故の補償は保険で賄われます。事故を起こすコトによって保険金は上がるわけですが、保険金を払っているのは彼らの両親であり、直接的に彼らにダメージは無いわけです。
若者の事故率が高いのは統計で分かってることなので、この様な事例が頻発すると保険会社(ICBC)が損をする。ということで、よりドライバーに焦点を当てた保険内容に変更されました。
新ルールで得する人、損する人
僕の例からも分かるように、自動車保険を安くするには、ICBCに過去の運転経歴を正式に認めて貰えば良いことになります。運転経歴を認めて貰う方法も含めて「得する人」と「損する人」について紹介します。
得する人に当てはまった人は、今すぐICBCに直接「見積り」に行くことをおススメします。逆に損する人に当てはまった場合には、時間のある時にICBCに直接「見積り」に行って、来年どれくらい保険料が上がるのかを聞いて、しっかりと備えをしましょう。
得する人
ICBCの新ルールでは、よりドライバーに焦点を当てているので
2. 家族に運転経歴が長く、無事故な人がいる場合。
3. 移民などで今後、バンクーバーで生活する人。
運転経歴が長くて、無事故な人の保険金が安くなるのは当たり前です。
損する人
簡単に言えば、得する人の反対で
2. 事故をしたことがある人。
3. 家族に上記の内容を含む人がいる場合。
4. バンクーバーでこれから運転免許を取得する人。
運転経歴を証明する方法
ICBCの自動車保険ルールの変更に伴い、今後は基本的にはICBCが自動的に運転免許切り替えの際に自動的にあなたの運転経歴を反映してくれます。
(カナダ以外での運転経歴をICBCに反映してもらう)
もし僕の様に以前の日本の運転経歴が、ICBCのデータベースに含まれてない場合は…
各都道府県の運転免許センターが発行する「運転経歴証明書」と「無事故証明書」を取得してICBCに提出すると良いと思います。
日本の運転免許からの切り替えは以前書いた記事を見ていただけるとイメージがつかめるかもしれません↓
https://fattyletter.com/change-driverlicense
新プランにおける割引額を決める重要な指針
新プランでは安全運転をし続ける人には、保険料をより低く、逆に事故を起こしそうな要因のある人には、保険料を高めに設定してます。
その判断に使われる指針が…
- 運転経歴 (最高で40年間)
- 衝突事故の履歴
- 誰がその車を運転するのか
- どこに住んでいるのか
- どんな目的で車を利用するのか
住む場所によって保険金が変化するのは、ユニークだと思いました。バンクーバーのダウンタウンに住めば、より保険金が上がるということなのでしょう。
1台の車をカップルでシェアして使う場合には、メインの人が75%、もう一人が25%という割合で保険金が反映されます。それぞれの運転経歴によって保険金が上下するしくみです。
後は走行距離が長くなれば、その分保険金が上がる感じです。1年で走行距離が5000km以下なら10%Offですが、これは無理でしょう。むしろ5000km以下なら車持つ意味が無いです。
Autonomous emergency braking (AEB)が装備された最新の車には、割引つけてるみたいです。まぁ、金持ちじゃないと無理ですね。
詳細はコチラ→https://www.icbc.com/insurance/costs/Pages/Discounts-and-savings.aspx
旧プラン解約と新プラン加入までの流れ
もし「新プランに変更した方が保険料が高くなる」と見積りを出された場合は、そのまま旧プランを来年の更新までキープしましょう。
もし「新プランに変更した方が保険料が安くなる」と言われた場合は、さっそく移行の準備をしましょう。
必要なモノ
- ナンバープレート
- 現在の保険内容の書かれた紙
- 運転免許
- 銀行のVoid Check
銀行のVoid Checkは保険料金の支払いを月払いにする場合に必要です。
変更料金
- Refund Licence Fee : $34
- Canellation Charge : $30
- Annual Licence Fee : $61
- New Plate Fee : $18
合計で「$ 143」、経費として必要です。(僕の場合)
保険金は日割り計算してもらえるので、保険をキャンセルした日によって超過分の保険金は返金されるので、いつ保険をキャンセルしたら得なのか計算してみましょう。
ICBCのカスタマーサービスは最悪
ここまで何度も「近所のICBC Officeに直接足を運べ」と書いてきたのには理由があるからです。ICBCに旧プランにおける、割引率の適用について問い合わせをしてました。
このやり取りのせいで新プランへの移行を約4か月、遅らせることになったのですが…
もう後悔しか残ってません。
待てども、待てども連絡は来ず…
電話すれば「もうちょっと待て」の繰り返し。
約3か月待って言われた言葉は…
「お前の申告書のデータが無いから再度提出してくれ」
文句言っても、何も変わりません。謝罪も無し。
ICBCは僕達のコトなんて考えてません。
その後の結果は「割引率の引き上げは不可」とのこと。
4か月待って成果ゼロ。さっさと新ルールに変更すればよかった。
これからバンクーバーで生活する人に向けて
バンクーバーで生活する上で車は必須ではないです。バスなどの公共交通機関は充実してるので、生活に必要なければ車を購入することはおススメしません。
しかし…
どうせ免許を書き換えるなら、日本での運転経歴を「きっちり」反映してもらため「運転経歴証明書」と「無事故証明書」の英語版を各都道府県運転免許センターで発行して持参するコトをおススメします。
まとめ
この記事は、僕自身の実体験にもとづいた内容になっています。
同じような境遇で、他に知りたい情報があれば「Twitter」でも「お問い合わせ」から気軽に聞いて下さい。お互いに情報シェアしてバンクーバーの生活をより良いものにしていきましょう。
ICBCのカスタマーサービスは最悪なので、電話で聞くよりも、近所にあるOfficeに直接足を運ぶ方が間違いないし、親切です。
それにしても
バンクーバーの自動車保険は高い。車を所有するだけで、かなりの負債を抱えているのと同じですね。車の保有についても、この機会に見直すのもアリだと思います。
もうすぐで「Uber」や「Lyft」などの配車サービスがバンクーバーでも利用できるようになりますし。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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