海外で生活してて心配になることのひとつ。
急な「怪我や病気」にどう対応するのか。
カナダに来て3年。ついに体験する羽目になりました。
普段から健康で病院に行く機会が少ない僕は、緊急病院について何も下調べしてませんでした。今回「実際に病院に行く必要がある怪我をしてしてしまった」後でかなり焦り、対応に遅れましたので自分自身に向けての忘備録、そしてカナダで生活する人に向けて記事を書くことにします。
平日の行きつけの病院が開いている間に怪我した場合には、気持ちの面で少しは安心ですが…夜間や週末など一般の病院が閉まってる時に怪我などした場合、僕の様にどうすればいいのか不安になる人もいると思います。
海外で病院に行くこと自体が不安事項である人も多いと思うので、そんな人に向けて…
などについて周知していきたいと思います。あくまで僕の実体験なので、各病院の対応が完全に一緒ではないと思いますが、それなりに下準備が出来るようになると思います。
- 週末家で酔っ払っていて、階段から滑ってしまい骨折した疑いがある場合
- 夜間自転車で帰宅中、転倒して足にひどい擦り傷を負った場合
- 急なひどい発熱
「死ぬ心配はないけど、なるべく早く病院で処置を受けたい」
そんな人に役に立つ内容にしたいと思ってます。
要点だけが知りたい人はココからが便利。
何故、僕が緊急病院に行く必要があったかなど背景も知りたい人はこのまま記事を読み進めて下さい。
今回の怪我の内容
緊急病院に行ったというコトで救急車が必要なほど大きな怪我をしたと想像した人もいると思いますが、全然違います。
結論から言うと、「手の甲を切って4針縫う必要があった」だけです。
救急車も呼んでませんし、我慢すれば次の日の朝行くことだって出来ました。
でも後ほど知りましたが、いつも行く「一般病院(ウォークイン・クリニック)」だと処置してもらえず、結局ほかの場所に飛ばされる場合もあるそうなので面倒くさがらず行動して良かったと思います。
個人的には4針縫うだけの怪我でも、まじで焦りましたよ。
怪我の起こった状況
金曜の夜9時半過ぎ、ご飯を食べ終わって食器(グラス)を洗っているときに悲劇は起きた…


グラスが割れて、その破片で僕の手の甲が2センチほど「パックリ」切れました。白い物体が見えた後、血が溢れてきたことで、普通の切り傷より重症だというコトを自覚しました。



傷を見た僕の妻の判断は超男前だった。翌日の朝仕事があるにも関わらず、すぐに色々調べてくれました。

最初に行った緊急病院が営業時間外で対応してくれなかったトラブルもあったけど、本当にお世話になりました。ありがとう。
生死に関わる場合
まず初めに書いておきます。
もし「心臓発作や呼吸困難」など生死にかかわるような場合は、救急車を呼んで下さい。カナダでの救急車を呼ぶ番号は「9-1-1」です。
再度書きますが…
この記事で取り扱う「緊急」という意味は、生死に直結しない怪我や病気のコトで、週末や夜間で一般病院が開いてない場合の対処方法です。
そんなコト言っても、自分で判断できないという人は…
に電話して相談することが出来ます。電話は24時間対応ですが、日本語は不可。現在は英語のみとなってます。
バンクーバー周辺の緊急病院
バンクーバー周辺の緊急病院を探す場合は「Emergency Department Location」をチェック。待ち時間なども確認できます。
- Vancouver General Hospital
- Richmond Hospital
- UBC Hospital
- North Vancouver Urgent and Primary Care Centre
バンクーバー
Vancouver General Hospital
Open 24 hours a day, 7 days a week.
Visiting hours vary, so check with the unit for specific hours.
Quiet hours are held between 10:30 p.m. and 5:40 a.m.
リッチモンド
Richmond Hospital
Open 24 hours a day, 7 days a week
Visiting hours are Monday – Sunday, from 10 a.m. – 8 p.m.
ウエストバンクーバー
UBC Hospital
Open visiting hours; 8AM to 10PM
Number of visitors and length of visits may be limited based on patient or unit needs.
ノースバンクーバー
North Vancouver Urgent and Primary Care Centre
We’re open 7 days a week, 365 days per year
Monday to Saturday 8 a.m. – 10 p.m.
Sunday 9 a.m. – 5 p.m.
Patients will be seen according to urgency.
The last patient will be accepted approximately 1 hour before closing.
上記の病院は「Emergency Department Website」から適当に選んだだけです。他にも数か所あるので、一度確認しておくと良いと思います。
注意点
- 営業時間を確認
- 待ち時間を確認
いくら自宅や怪我した場所から近いからと言っても、病院が開いてなければ意味がありません。「病院に行ったけど閉まってた…」などの無駄な時間を使うより、落ち着いて確認することが大切です。
待ち時間は「目安」ですが、処置を受けるまでの時間が早い方が良いに決まってます。
症状によっては待ち時間が3時間以上なんて「ざら」みたいです。
緊急病院の他にも
バンクーバーには「UPCCs (Urgent Primary Care Centre)」と呼ばれる場所があります。
引用元:http://www.vch.ca/
引用元:http://www.vch.ca/
We’re open 7 days a week, 365 days per year
Monday to Saturday – 8 a.m. to 10 p.m.
Sunday – 9 a.m. to 5 p.m.
生死に関する問題のない怪我や病気の場合で、UPCCsが開いてる場合はコチラが便利かと思います。
受付から処置までの流れ
さらっと書くと日本の病院と何ら変わりはありません。
- 挨拶
- 受付
- 問診
- 処置
挨拶では「どういった症状か」を聞かれ、怪我や病気の緊急度合や症状の深刻さなどが判断されます。
受付では「簡単な問診とあなた自身について」を聞かれます。この段階で「BC Health Care Card(健康保険所証)」を見せて、体温と血圧を測られます。
- 名前
- 生年月日
- 電話番号
- 緊急連絡先(家族など)
- Family Doctor
- アレルギーの有無
- 持病の有無
- 予防注射等の有無
- なぜ怪我や病気をしたのかの問診
これは超重要です。
問診が終わると、「名前」や「生年月日」が記入されたリストバンドをまかれます。(遊園地とかで巻かれる紙製のやつ)これで本人確認することで間違いを予防してるのでしょう。
処置は怪我や病気により違うので書けませんが、問診が終わってからの待ち時間がかなり長かったです。
必ず持参するもの
本当の緊急時は、やむを得ず持参することができなくても大丈夫のようです。
それ以外の場合では、受付から処置までのフローを速やかにするためにも以下のものを持参することが大切です。
- 1. BC Care Card (健康保険証)
- 2. ID (身分証明書)
カナダは保険に入っていれば、治療費は「無料」です。BC州の保険に加入してない人(学生ビザ・ワーホリなど)は加入している海外保険証の証明書を持っていきましょう。海外保険によっては治療時にお金を払う必要もあるので、加入してる保険の内容を確認しましょう。
病院に行く前に頭に入れておきたい内容
カナダの病院に行く前に知っておきたいことを箇条書きで書くと…
- 診察・治療までに時間がかかる
- 簡単に抗生物質はもらえない
- 出来れば付き添いで行く
緊急病院の待ち時間は「Emergency Wait Times」でおおよその時間が確認できます。見てわかる通り何時間も待つ場合が多いと思います。本など持参して時間つぶしできる準備をすると良いと思います。
日本のように簡単に抗生物質は処方してくれません。僕も今回お願いしましたが、必要ないとのことでした。痛み止めも市販の「AdvilやTylenol」を服用するよう言われました。
カナダは比較的治安が良い国ですが、夜間などに病院に行く際は、誰かに付き添ってもらい、出来れば車などで連れてってもらいましょう。いくら治安が良い場所といっても日本程よくはありません。帰るときには公共交通機関も止まってる可能性があり、誰か信用できる人がいると安心です。
まとめ
かなり僕個人の考えが強く反映された内容になりましたが、実際の経験を含めたので記事に書いてる中身は本当のコトだと思います。
コロナが蔓延するこの時期に病院に行くこと自体がリスクでしたが、傷の大きさと感染症のリスクを天秤にかけて、今回は病院に行く方が良いと判断しました。
また僕自身強く感じたことですが…
「ドクター、ナースを含む医療従事者の皆様に感謝をしなければ」と身に染みました。コロナリスクの中でも僕達患者のために働いて下さってることを身をもって体感しました。ありがとうございます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
病院に行く必要が無いコトが一番ですが、万が一に備えて準備しておくことで「いざ」という時に落ち着いて行動できると思います。
2. 待ち時間はどのくらい
3. 流れ
4. 必要なもの
5. 料金は
6. 救急車の呼び方