カナダの中でも特にイギリス文化が色濃く残る都市ビクトリア。
1年を通して温暖で過ごしやすい気候もあってか、カナダ人にも人気の都市です。都市の至るところに綺麗な花が咲いており、別名ガーデンシティなんて呼ばれています。
そんなビクトリアの魅力を満喫するため、3泊4日の旅に行ってきました。ビクトリアの有名どころを見て回るだけなら実際3日もあれば十分だという事が分かったので参考にして頂けたらと思います。
文章が長くなると思いますので最初に言っておきます。今回の内容はビクトリアに旅行する計画がある人向けです。
ビクトリアってどんなトコ
ヴィクトリアは、カナダのブリティッシュコロンビア州の州都。同州南西部に大陸側とはジョージア海峡などをはさんで横たわるバンクーバー島の南端部にある。
衛星都市も含む都市圏グレーターヴィクトリアの人口は約33万5,000人(2003年現在)で、バンクーバー島では最大。主要産業は観光と政府関連。
引用元:Wikipedia
主要産業が観光ということもあり、ビクトリアの都市は観光客で賑わってます。ホエールウォッチングやカヌーなどの観光客向けのアクティビティはもちろん、観光客向けのレストランだらけでした。またビクトリアで一番大きな通りのガバメントストリートには数多くのお土産屋がありました。
イギリス文化が色濃く残る場所なのか、エンプレスホテルでのアフタヌーンテイが有名でリッチそうな人達が優雅に楽しんでいました。
僕がビクトリアを観光した日は春から夏にかけての間で、まだ朝や夜は寒さを感じる気候でした。それでもサクラや綺麗な花はしっかり咲いており綺麗な街を堪能できました。
ガーデンシティと呼ばれる場所ですので、ビクトリアに行く季節も考えた方がいいです。四季によって見られる花が違うのでリサーチする事をお勧めします。
ビクトリアで有名な観光スポット
ビクトリアに来たら必ず訪れたい場所です。ビクトリアの街は凄く小さいので移動は全て徒歩で大丈夫です。ビクトリアの街から離れた場所にあるブッチャートガーデンのような観光地もバスでアクセス可能です。
The Butchart Gardens(ブッチャートガーデン)
ビクトリアで一番お勧めな観光スポット。ビクトリアの街からはバスで約1時間と離れた場所にあり、入場料も30.35CADとかなり高めの設定です。園内はとても綺麗に整備されており、植えられている花はどれも綺麗でした。Japanese Gardenというエリアもあってビクトリアでも日本とはちょっと違う日本庭園が見れます。
ここを観光すると半日以上は必ず持っていかれるので1日コースで回ると良いと思います。
ベストシーズンは夏だそうです。様々な花がシーズンを迎える事が理由ですが、一番の理由はバラです。園内にはバラを植えてる大きなローズガーデンがあるのですが、僕が行った時はローズガーデンが堪能できずに残念でした。
↑4月上旬の風景
↑Japanese Garden
ブッチャートガーデンについてはオリジナルHPを確認。
アクセス方法
ビクトリア市内から#75のバス1本でアクセス可能で所要時間は約1時間です。バス料金は片道2.5CADで往復5CADです。ですが、一日乗車券が5CADなので一日乗車券を購入した方がお得です。一日乗車券はバスに乗るときに購入可能です。また、バスはコインのみ使用可能ですのでしっかり準備しておきましょう。お釣りはでません。
参考までに、ビクトリアの交通についてのHPです。
観光は午前中もしくは正午にはスタートしたい
これはブッチャートガーデン観光後にフェリーターミナルに向かう場合のみのアドバイスです。帰りのバスの関係上、ブッチャートガーデンの観光は午前中もしくは正午にはスタートする事をお勧めします。ちなみに、ブッチャートガーデン発フェリーターミナル行の最終バスの時間は3PMでした。
ビクトリア市内に帰る場合は終電が遅くまであるのでこの限りではありません。夏は花火も有名ですので、夜にブッチャートガーデン観光するのもアリです。
Legislative Buildings(BC州議事堂)
BC州の州議事堂は1893年に建設が始まり、1897年に完成しました。↑昼のBC州議事堂
この州議事堂はビクトリアのランドマーク的存在で、インナーハーバーの傍にあります。建物は夜にはライトアップされ昼とは違った姿を見せてくれます。まるでディズニーランドの世界です。
↑夜のBC州議事堂
平日には建物内に入る事ができ、無料のツアーも開催されています。館内のメインホールは吹き抜けになっていて、天井を見上げると大理石と23金で装飾されています。またステンドグラスはとても綺麗で、一見の価値ありです。
詳細はBC州議事堂HPを確認してください。
Fisherman’s Wharf(フィッシャーマンズウォーフ)
BC州議事堂から歩いて20分くらいの場所にあり、Fish&ChipsやOysterなど海に関するファーストフードを提供するお店や海の上で生活する人達の家があるユニークな場所です。
アザラシやラッコもココで高い確率で見る事ができます。と言うか…エサをあげる事ができます。(実際にエサをあげていいのかは謎です。)何人もの人がエサをあげていました。
Fisherman’s WharfのオリジナルHPはここから確認。
Royal British Columbia Museum(ロイヤルブリティッシュコロンビア博物館)
ここも外せない観光スポットです。州議事堂とガバメントストリートを挟んだ所にあり、IMAXシアターも併設されています。料金は22CADで、こちらも高めの設定です。
特に3階に展示されているビクトリアの先住民達の言語や生活、ビクトリアの歴史については今まで行った博物館の中でもトップに入るくらい充実した内容となっています。館内も思っていたより広く、全て見て回るのに3時間くらいかかりました。一度退出しても再入場可能なので、途中でお昼を食べにダウンタウンまで出たほどです。
2階はビクトリアに生息した動物についての展示でした。こちらも満足できる内容となってます。また館内は無料のwifiが使用できます。
Royal BC Museumのリンクです。
Inner Harbour(インナーハーバー)


インナーハーバーを中心にビクトリアの有名観光スポットが並んでおり、観光バスの出発地になってます。また、インナーハーバーからホエールウォッチングのフェリーやゾディアックも出向します。
The Empress (エンプレスホテル)
ビクトリアで最も古くて、最も有名なホテル。エンプレスホテルのアフタヌーンティは有名です。もちろん宿泊者でなくてもアフタヌーンティは予約できます。料金は一人75CADと超高額。それでも多くの人がビクトリアの伝統的アフタヌーンティを堪能していました。
今回僕はちらっと中を覗いて終わりでした…
詳細はThe EmpressのHPを確認。
ちなみにホテルの敷地内にあるガーデンと桜の木がとても綺麗でした。
Beacon Hill Park(ビーコンヒルパーク)
緑とカラフルな花で色取られた綺麗な公園です。公園内は野生のリスやクジャクが生息しています。「クジャクって…」正直驚きました。
また公園内で結婚式を挙げてる人もいれば、単純に芝生の上でピクニックしてる人もいます。ビクトリアの人にとっては憩いの場所なんだなと感じる公園でした。
参考までに : Beacon hill park
Bastion Square(バスチョンスクエア)
ガイドブックでは大きく取り上げられてたこの場所…正直「えっ…」って思います。笑 5分で観光終了。時期が悪かったのかもしれませんが、人が全然おらず出店の数も僅かでした。
↑入り口
↑この道約50mがバスチョン通り
↑唯一ココに興味を惹かれました
一応参考までに : Bastion square
Market Square(マーケットスクエア)
このMarketは、建物が赤レンガで作られた事によって可愛いMarketになっています。Market内はレストランやお土産屋が何店か入っており、中心の広場では子供たちが遊んでいました。
↑入り口
↑広場ですが人がいませんね
ここも観光だけなら10分くらいで終わります。さくっとダウンタウンを観光する中で立ち寄ってみて下さい。
参考までに : Market square
ビクトリアにきたら挑戦したいアクティビティ
ビクトリアと言えばクジラやアザラシ、そしてシャチが生息する場所です。ビクトリアとグーグルで検索すればWhale watchingに関連する記事がすぐに表示される程です。
Whale watching (ホエールウォッチング)
ホエールウォッチングは挑戦したい。でも費用が100CAD越えが当たり前と高額、尚且つ100%クジラがみれるという確信はありません。そう思うと中々実際にやってみようとはならないのが現実です。
今回は旅行という名目もあり、普段より財布の紐が緩んでいる事とグルーポンで割引チケットを見つけた事もありホエールウォッチングに初挑戦してきました。
結果は…
残念ながらクジラは見れなかった。。。アザラシと小さいクジラの尻尾だけ遠目に見る事ができたという結果でした。
「良かった。全額払わずに済んで…」実際の感想です。
まぁグルーポンに掲載する企業なので、初めからそこまで期待してませんでした。フェリー内のホットチョコレートは美味しかったです。
経験談として、クジラを観たいならビクトリアで有名な大手を利用する事をお勧めします。「たくさん観れた」という感想を聞きました。(僕がクジラを観れなかった日と同じ日です。)
船酔いする人は事前に乗り物酔いを飲むこと。僕達はフェリーでしたが、それでも結構揺れました。
↑フェリー
↑フェリーの中
至近距離とダイナミックにホエールウォッチングを楽しみたい人はフェリーでなく、ゾディアックに挑戦する。ゾディアックは大きめのゴムボートで、フェリーに比べるとクジラの傍まで行ける。その変わりかなり揺れ、海風を凌ぐ場所がないため寒い。またトイレはなし。
僕が体験したツアー: 5 star whale watching
ゾディアックタイプでビクトリアで大手のWhale watching会社 : PRINCE of WHALES
Brewery tour (クラフトビールを堪能しよう)
カナダはクラフトビールが多くあります。ビクトリアでも数か所クラフトビールを作っているビール工場があり、ツアーや試飲なんかが楽しめます。その中の2か所に行ってみました。ちなみにバンクーバーのLiquor stores(お酒屋)でもビクトリアのビールは購入可能です。
VANCOUVER ISLAND BREWING
10CADでツアーに参加でき、試飲も5種類できました。ツアー自体は期待外れ…1階がビールの試飲場となっており、2階がビール工場の説明場所になってます。ビール制作の1つの工程毎に試飲が施される様になっています。階段を上っては説明を受け、説明が終われば階段を降りて試飲の繰り返し。合計で5往復でした。最後にまとめて試飲されてくれればいいのに…
クラフトビール自体は凄く美味しかったです。ツアーに参加しなくても試飲だけもできます。もちろんビールの購入も可能です。
参考までに…VANCOUVER ISLAND BREWERY
Phillips Brewing & Malting Co
続けて2件目。こちらはツアーはやってない様子で試飲だけ。正直僕はこっちのビールの方が好みでした。4種類選ぶ事ができて、ドネーション(寄付)という形で支払いをします。
特にBlue Buckという青い缶に入ったビールがシンプルで美味しかったです。6缶買ってTAX込みの13CAD。ビクトリア滞在中毎日1缶づつ飲みました。
参考までに…Phillips Brewing & Malting Co
バンクーバーからビクトリアへのアクセス(最安バス&フェリー編)
バンクーバーからビクトリアまでの交通手段はいくつかありますが、今回は予算的に最安値で行ける方法をとりました。片道の所要時間は約4時間半で、金額は21.8CADです。
1 | Vancouver downtown ~ Bridgeport station | スカイトレイン | 約20分 | *$2.10 |
2 | Bridgeport station ~ Tsawwassen Ferry Terminal | バス
(#620) |
約40分 | *$0 |
3 | Tsawwassen Ferry Terminal ~ Swartz Bay | フェリー | 約95分 | $17.20 |
4 | Swartz Bay ~ Victoria downtown | バス
(#70,#72) |
約70分 | $2.50 |
合計 | 約4時間 | *$21.80 |
(*条件によって料金が変わります。今回はコンパスカード有りで土・日を前提にしています。また普通に乗り換えすれば90分でTsawwassen Ferry Terminalまでアクセス可能な為、Bridgeport stationからTsawwassen Ferry Terminal間は$0となってます。これが平日だと$2.10が$3.15に替わり、コンパスカード無しだと$2.10が$4.00になります。詳しくはバンクーバーのTranslinkのHPで確認してください。)
Bridge port stationではBay4から出発する#620のバスに乗車してください。
↑bridge port station Bay4
乗り換えが発生して待ち時間などが加わるため、大体4時間半みとけばいいと思います。
もっと詳しく移動について知りたい方は↓
実際の観光ルート
実際に僕がビクトリアを観光したルートです。完璧ではありませんが、個人的には満足してます。皆さまの旅の計画の参考になればと思います。かなりざっくりしてますが…
宿泊についてはAirbnbを利用しました。3泊でTAX込みの296CADです。ビクトリアはたくさんAirbnbがあります。ホテルも優雅で良いですが、他人の家を自分の家の様に使えるAirbnbも良いですよ。
↓Airbubとビクトリアでの宿泊についてはコチラ
First day
9AM | バンクーバー発 |
3PM | ビクトリアAirbnb到着 |
4PM | ビールツアー参加 (VANCOUVER ISLAND BREWERY) |
5PM | ビール試飲 (Phillips Brewing) |
6PM | スーパーマーケット |
7PM | Airbnb帰宅 |
Second day
10AM | バスチョンスクエア |
10AM | マーケットスクエア |
11AM | BC博物館 |
4PM | ビーコンヒルパーク |
8PM | インナーハーバー周辺を散歩 |
Third day
11AM | BC州議事堂 |
1PM | ホエールウォッチング |
5PM | フィッシャーマンズウォーフ |
Fourth day
11AM | Airbnbチェックアウト |
12PM | ブッチャートガーデン |
3PM | Swartz bay |
6PM | バンクーバー到着 |
ちょっとした情報
僕自身ビクトリアに着いて困った事を1つ。またビクトリア観光を計画する中で参考にしたHPをご紹介します。
トラブル編
トラブルといっても大きなものではありません。でも、旅行期間中完全に外の世界とシャットアウトされたんでツライと言えばツラかった。
携帯の電波が圏外になった
僕が利用してるモバイル会社は「Freedom Mobile」というバンクーバーで格安の通信会社です。単純に僕が調べなかった事が悪いんですが、ビクトリアはサービスエリアではなかったんです。
電話はもちろん、TEXTも使えません。wifiがなければ通信もできません。最初はちょっと焦りましたが、ビクトリアの建物の中は比較的wifiが無料で使用できる場所が多く助かりました。あとはAirbnbも当然の様にwifiが利用できたので「次の日の観光情報を夜調べてスクリーンショット」でしのぎました。
ビクトリアに行かれる際は事前に自分の通信会社のサービスエリアを確認する事を強くお勧めします。
旅行計画に参考にしたもの
- BC州観光局が運営するHPでバンクーバーに代表される、カナダのブリティッシュ・コロンビア州観光局(BC州)公式サイト。都市情報や観光スポット、グルメ、ホテル、最新の現地レポートやトピックも満載。(Super Natural British Columbia)
- 地球の歩き方
- 無料のガイドブック
ほとんどの情報はBC州のOfficial HPで調べました。ここだけでも充分コト足ります。地球の歩き方については単純にこのガイドブックが好きなだけです。ビクトリアの簡易マップがついた無料のガイドブックはBC Ferryの中やビクトリアのビジターセンターで簡単に手に入ります。実際の移動ではこのマップが役に立ちました。
まとめ
もの凄く長くなりましたが、ひとつひとつの内容は薄いです。もっと詳しく書きたかったんですが…これ以上長ったらしく書いても内容が上手く伝わらないと思いまして。
また別の記事で詳細をお伝えする事ができればと考えています。
ビクトリアはとても綺麗な場所でバンクーバーと違った雰囲気を味わえる場所でした。白人が多いです。
あっという間の4日間でしたが、最高に楽しかったです。
途中で諦めず、最後まで読んで頂きありがとうございました。頑張って書いた記事なんで凄く嬉しいです。
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