タイトルは【TFSA 投資の利点と欠点】と唄ってますが、TFSAに関してはメリットしか無いのでカナダで生活している人はマストでTFSA口座を持つべきです。

TFSA(Tax File Saving Account)で運用するお金は、非課税だということ。
TFSAで運用できるお金には制限があるが、TFSAを通して株やETFなどに投資して得た利益に関して税金が免除されます。日本でいう「NISA」や「積み立てNISA」の仕組みに近いです。
非課税になる期間などは定められておらず、投資対象にも制限は無いのが「NISA」や「積み立てNISA」と違います。TFSAで運用できる限度額までなら、どのように運用しても良いです。さらに、今のところ限度額は毎年増えていきます。
TFSAを通して投資すれば、投資から得た利益がまるまる100%手元に入ります。TFSAを使った投資をやらない理由は見つかりませんね。

それに甘い話にはいつも罠がありそうだけど、そこのところも知りたいにゃ。
TFSAについて興味があれば、本題も是非読み進めていただけると嬉しいです。
TFSA投資の利点
実際にTFSA口座を開いて投資してて感じたメリットはこんな感じです。
- 利益が非課税
- 限度額が毎年増加する
- いつでも引き出せる
- 基本的に確定申告が不必要
利益が非課税
TFSAの最大のメリットとして最初に書いた通りです。
株、債券、ETF、REIT、Mutual Funds(投資信託)そして貯金など、どんな運用をしてもTFSA内で得た利益に関しては税金が控除されます。
TFSA内で運用できるお金には、制限があります。
制限を超えて「TFSA口座に入金」してしまうと、超過分がペナルティとして違反金が課せらます。(超過分の1%を毎月支払うコトになります)
【$1000オーバーした場合】
$1000の1% → $10
毎月$10を税金として、TFSA口座から引かれることになります。
限度額が毎年増加する
2021年に加算されたTFSAの限度額は、$6000です。
TFSAの限度額は「Contribution Limit」と呼ばれ、TFSAの運用が開始された2009年から毎年少しづつ加算されてます。もし2009年から対象であれば、TFSA Contribution Roomは$75500という大きなお金を非課税で運用できるコトになります。
2021年に定められた金額、$6000を満額TFSA口座に入金しなかった場合…
余った額は、翌年度のContribution room(限度額)に加算されます。
【2021年に合計$4000しか入金できなかった場合】
$6000 – $4000 = $2000
2022年の限度額が$6500と仮定すると…
$6500 + $2000 =$8500
2022年では限度額が$8500となる。
CRA (Canada Revenue Agency)のWebsiteで、自分のアカウントにログインすることで詳細が確認できます。

今後も増え続けると予想します。
TFSAのContribution room(限度額)は、誰でも等しく、収入額によって変化するコトはありません。全員平等です。
いつでも引き出せる
いつでも引き出せる点が嬉しいメリット。緊急で現金が必要になった際に、ペナルティ無しでいつでも現金化できるのは安心できます。
これがRRSPとの違いでもあり、僕にとってTFSA投資から始めた理由です↓
- 引き出しはいつでもOK
- その際にペナルティは無い
- 引き出した額だけ、TFSAの限度額は増えない。
制限なく引き出せるけど、TFSAの限度額は入金した時のまま変化しない。
つまり限度額は引き出す前と同じで、引き出した後で「再びTFSAに入金」すると限度額を超える可能があるので注意が必要。
この点については欠点の項目で詳しく書きます。
基本的に確定申告が不必要
基本的にTFSAのContribution limit(限度額)を超えなければ、Tax return(確定申告)は不要です。
T5(投資の収支報告書)も発行されません。
TFSAで投資を開始してから迎えた初めての確定申告の際に、あっけなくて拍子抜けした記憶があります。
CRAのマイページにログインすることで、前年度以前の入出金の確認はできます。
本年度の入出金については、Tax returnするまでわからない場合もあるので、限度額を超えないように入金・出金については自己管理が大切です。
TFSA投資の欠点
TFSAの欠点は「限度額以上のお金を入金して場合にペナルティが課される」に限ると思われます。
- 限度額を超えるとペナルティ
- 出金しても、その年の限度額は変わらない
- 管理が意外と面倒くさい
TFSAを使って「積み立て投資」をする人にとっての欠点は、TFSA Contribution limit(限度額)をオーバーした際に課せられるペナルティのみがデメリットに当たるのではないでしょうか?
出金しても、その年の限度額は変わらない
これが分かりづらく、面倒くさいポイントです。
【2020年3月にTFSA口座に$5000入金して、その後2020年10月に$2000引き出した場合】
- まず、2020年のContribution limit(限度額)は「$6000」です。
- 2020年3月に「$5000」入金したので、2020年の限度額の残りは「$1000」です。
- 急用ができて同年10月に「$2000」を引きだしました。
- 2020年のContribution limit(限度額)は「$1000」です。
つまり引き出した金額は、引き出した年のContribution limit(限度額)には何も影響しないということです。引き出したからといってマイナスにはならない。
引き出した額は、翌年のContribution room(限度額)に影響する。
【上記の例の場合】
- 翌年2021年のContribution limit (限度額)は「$6000」です。
- 2020年に「$2000」引き出したので
- 2021年の限度額「$6000」に、2020年の引き出した額「$2000」が加算される
- よってあなたの2021年の限度額は「$8000」になる。
TFSAから引き出した金額は、翌年にリセットされると覚えたら良い。
何が言いたいかと言うと…
TFSAのContribution limit(限度額)を勘違いして、超過するなということ。
管理が意外と面倒くさい
入出金するだびに記録に残すのが面倒に感じます。
わざわざ記録に残すのも、限度額を超えないためです。
特に「積み立て投資」をする人は、意外と知らない間に超えてしまう場合があるので自己管理することを強く勧めます。
TFSAのContribution limit(限度額)を超えた!超えそう!など教えてくれるアラートは全くありません。全て自己責任です。
TFSAには利点しかない
TFSAの利点・欠点を比べて、圧倒的にメリットしかないことがわかると思います。
CheckingやSavingといった、金利目当ての一般口座しか所持してない人で…
TFSA口座を開ける対象者なら、即刻で口座オープンすることをおススメします。
少額から投資を開始したとしても、税金を含む手数料を減らすのは強みであると考えます。
- TFSA
- RRSP
- 一般口座
RRSPも税制優遇される口座ですが、まず初めに口座を開くとしたらTFSAだと思います。
もし投資資金がある程度まとまっ手元にある場合は、全て同時にオープンして、それぞれのメリットを活用して投資すると良いと思います。
カナダLifeをより楽しくお過ごしください。
最後まで読んでいただき、有難うございました。
突然コメント失礼します。
私もBC州で30代半ばでようやく移民が取れそうなので、投資と貯蓄を始めようと思い、検索していたところこちらのブログにたどり着きました。とても参考になりました!ありがとうございます。
とりあえず、RRSPをと考えていたので目から鱗でした。
もし、可能であれば参考までに、なぜファイナンシャルプランナーを通さずにご自身で運用を始めたのか、教えて頂けませんか?
ファイナンシャルプランナーをつけるのがカナダでは一般的かなと思っていたので、メリットデメリットがわかればと思い、お伺いさせていただきました。
ファイナンシャルプラナーを利用する「利点」と「欠点」ですが、参考になればと思います。
【メリット】
プロが管理してくれるので、投資に関する知識がない人でも比較的安心できる。
担当するファイナンシャルプラナーが信頼できる人であれば、老後まで付き合えるので将来が安心できる。
【デメリット】
ズバり「手数料」がかかる点です。ちなみにカナダでは1%~2%が平均的とされてるみたいです。
信頼できるファイナンシャルプラナーばかりじゃない。良い人に出会えるのかは運次第な点。
投資先がETFより、投資信託が多い。
簡単ですがまとめますと…
ファイナンシャルプラナーは手数料の少ない「投資の初期」から利用することをおススメします。手数料が少ない間に担当するするファイナンシャルプラナーの力量を確かめ、じぶんの投資にマッチしてるか判断するコトでリスク軽減が可能だと考えるのが理由です。じぶんで決めて投資するのも、ファイナンシャルプラナーに相談して決めるのも…その最終的な責任は自分自身です。納得して投資できる方法で、お金の運用をすることが出来れば良いと考えてます。