労働者には嬉しいニュース。
バンクーバーを含むBC州で、仕事する上での労働賃金の下限が底上げされます。
簡単に言うと「最低賃金」ですね。
ほんの少しの上昇ですが、物価の高いバンクーバーで働く人にとっては嬉しいニュースです。
特にワーキングホリデーなどでアルバイトを探す場合は最低賃金で働く場合が多いので、これまでよりは生活しやすくなるんではないでしょうか。
ついでにカナダの他の州についても調べて、比較したいと思います。
Minimum wage from Sep 15th
BC州(バンクーバーを含む)のminimum wage(最低賃金)の変化。
2017年9月14日まで…時給$10.85
2017年9月15日から…時給$11.35
単純計算、1時間につき「50セント」の上昇です。
この上昇は大きい?それとも少ない?
1日5時間、週4でアルバイトした場合のシュミレーション
ワーホリや学生ビザでバンクーバーに来る人は、語学学校など英語の勉強を目的にカナダに留学すると思うんですが…そうするとフルタイムで仕事をする事は出来ません。
授業が終わった後や週末などを利用して生活の足しになるお金を得る事になるので、このようなスケジュールでアルバイトをする事を仮定してシュミレーションします。
そうすると…
これまで | 2017年9月15日以降 | |
日 | $54.25 | $56.75 |
週 | $162.75 | $170.25 |
月 | $651 | $681 |
差額 | $30/month |
もちろんワーホリであっても税金は引かれるので、全額支給される事はありません。レストランなどのサービス業で働く場合はこの他にチップがあるのでチップ次第で支給額は大きく変わります。
単純計算で最低賃金値上げ前に比べると、月に$30増える事になります。
最低賃金が上がるからといって
最低賃金が上がる事によって恩恵を受けるのは、あくまでも最低賃金で働いている人です。
一番嫌な場合は、最低賃金より「ほんのちょっとだけ」高い賃金で働いている人です。最低賃金が上がった所で、もし現在$11.3で働いている人が時給UPするかどうかは雇用主次第です。
雇用主はなるべく労働者の賃金を安く抑えたいはずなので、政府の下す最低賃金の底上げにはいつも反発が多々発生します。雇用主からしたら会社を存続させなければいけないので当たり前と言えば当たり前の事なのですが…
そうは言っても労働者である僕達からしたら、最低賃金UPが法律で決まった場合には雇用主に問い合わせてもいいかもしれません。
不当に働く事を防ぐための「権利」が僕達にはあります。
カナダの最低賃金を比較
BC州については僕自身の身近な問題なので自然と、このような情報はよく目にするんですがカナダの他の州はどうなんでしょう?ちょっと気になったので調べてみました。
アルバータ | $12.20 |
オンタリオ | $11.4 |
マニトバ | $11 |
ケベック | $10.75 |
ニューブリンズウィック | $10.65 |
ノースウエストテリトリー | $12.50 |
ノヴァスコーシャ | $10.70 |
サスカチュアン | $10.72 |
ユコン | $13 |
表は2017年9月現在の内容ですが、アルバータ州でも最低賃金の値上がりが近々実施されるそうです。カナダ平均で約$11.40程度の時給になります。
なのでカナダの中ではバンクーバーは「The average(平均)」という事になります。家賃は世界一といっていい程高いのに…
ちなみに東京は?
今年の10月1日から…時給¥958になるそうです。
為替を考えると、東京の方が稼げる訳です。僕の中で何でかわかりませんが、海外の方が稼げる印象があったんですが一体何だったのだろう。
あと日本はきちっとしてますね。
きちんと月初めから法改定します。BC州は15日と月の真ん中。中途半端です。
まとめ
今後も生活コストの上昇に合わせて、最低賃金の上昇は続くと思います。
言い換えると、時給があがっても生活レベルが向上する訳ではないという事です。時給があがるのにはやっぱり理由があります。数字だけ見て喜んではいけません。
最低賃金の調べ方は簡単です。カナダ各州のHPで「minimum wage」と検索すれば表示されます。
ワーホリでカナダに留学しようと思ってる人で、どこの州にしようか悩んでる人は「最低賃金」から行先を選択するのも面白いかも。
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